6月25日、今日の京都市左京区は曇り時々雨。
工事現場の交通整理のおじさんの赤色誘導棒の指示のもと車で停まっていると、
急におじさんが誘導棒を大きく指揮者のように振り出しました。
ん?この状態で動いていいのか?と思ったら、誘導棒で蜂🐝を追い払っていました。
私には蜂が見えたけど、後ろの人たちはどう思っていたんでしょうねー。笑
春から秋は、蜂の活動期です。
巣の活動が活発となる7月以降は攻撃性が増し危険な時期とされています。
しかしそもそも「蜂の針」って何???
なんでそんな物騒な物持ってるの、なんて思ってしまうわけなんですが…、
実は、蜂の針は卵を産むための産卵管が変化したものなのです。
従って、オスには無いですし、刺すこともできません。
ちょっとざっくり説明すると、
「寄生バチ」は、針を産卵管として使っているけれど、人間に寄生する蜂はいないので刺しません。
素手でつかんだりすると針で刺そうとします。
しかし、一部体の大きな蜂を除き殆どの蜂の産卵管は皮膚に刺さるほど丈夫ではないので、
刺さることはありません。
「狩人バチ」は、一部の例外を除き産卵管は餌となる昆虫や蜘蛛を麻痺させる毒針と化し、
卵は産卵管の下にある別の穴から産みます。
人間を刺しに来ることはありませんが、やはり素手でつかんだりすると針で刺します。
これらの蜂の針は皮膚を突き刺すほど十分に丈夫で、麻酔薬などが注入されるので、
かなり痛み、腫れることもあります。
ミツバチには働きバチいう蜂がいます。
この働きバチの体は、もともとメスの体だったのですが、今はもう卵を産まなくなってしまったのです。
しかし、卵を産まなくても、一応、産卵管は残っていて、
その使わなくなった産卵管が、敵を攻撃する針の役目をするのです。
普段は体の中にしまっていますが、巣をおびやかすものを攻撃する時に伸びて刺します。
「ハチの一刺し」という言葉がありますが、蜂は一度刺したら死んでしまうのでしょうか?
実は、一度刺したら死んでしまうのは、ミツバチだけなのです。
(しかも、人間などの柔軟性のある皮膚をもつ動物を刺した場合だけです。)
ミツバチの働きバチの針にはのこぎりの歯のような「逆棘」があり、
皮膚を刺すと逆棘が引っかかって針が抜けなくなります。
しかし、働きバチは無理に針を抜こうするので腹部の末端がちぎれてしまいます。
蜂は自由になりますが、腹部がちぎれているので、その後10分〜20分で死んでしまいます。
一方、皮膚には針とともにちぎれた腹部の末端が残ります。
毒の入った毒嚢も針とつながったまま残っています。
この状態でも毒嚢は、脈打つように毒を針に送り続け、相手に毒をたっぷりと注入することができるのです。
針に逆棘があるのは、ミツバチだけなので、
他の蜂は、一度刺しても簡単に針を抜くことが出来、腹部がちぎれることもなく死ぬことも無いので、
何度でも刺すことができます。
毒嚢の中の毒は、ハチの種類によって成分が異なり、
また、単一の物質ではなく色々な作用をもつ化学物質がブレンドされているので、
研究者達から「毒のカクテル」と呼ばれているそうです。
最近、ハチの毒の成分の分析は進んできているものの、まだまだ全体像は不明だそうですよ。
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